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増補 仏典をよむ 死からはじまる仏教史

仏典は、仏の死を乗り越えるために生まれた。第一人者が捉えた仏教の本質

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<増補 仏典をよむ 死からはじまる仏教史について>
大きな災害やコロナ・パンデミックを経て、あらためて仏典の智慧が注目されている。仏教学・思想史の第一人者による案内と、親しみやすい訳で読み解く。
ブッダの死後残された人々が、その死を乗り越えようとしたことに、仏教の誕生を見出す。死者すなわち他者と向き合うことを仏教の本質と捉え、親しみやすい訳で、インド・中国の仏典を読み解く。そして日本に伝わった仏教では、土着化と原点回帰の2つの動きがせめぎ合う中、独特のダイナミズムが生まれた。世界の中でも異色とされる、日本仏教について考える。
増補「仏典をよむ視座」を収録し、直近10年間の新たな研究成果を加えた。
解説・中島隆博


■目次■

はじめに

第一部 死からはじまる仏教
 第一章 大いなる死――『遊行経』
 第二章 死と生の協奏――『無量寿経』
 第三章 他者と関わり続ける――『法華経』
 第四章 否定のパワー――『般若心経』
 第五章 心の中の地獄と仏――智ギ『摩訶止観』
 第六章 禅の中の他者と死者――圜悟『碧巌録』

第二部 日本化する仏教
 第七章 現世を超えた秩序――景戒『日本霊異記』
 第八章 仏教は俗世に何をなしうるか――最澄『山家学生式』
 第九章 この身のままに仏となる――空海『即身成仏義』
 第十章 贈与する他者――親鸞『教行信証』
 第十一章 脱構築から再構築へ――道元『正法眼蔵』
 第十二章 宗教国家は可能か――日蓮『立正安国論』
 第十三章 異教から見た仏教――ハビアン『妙貞問答』

むすび

増補 仏典をよむ視座
 一 仏典とは何か
 二 菩薩と他者・死者
 三 日本仏教の展開と菩薩の精神

文献ガイド
あとがき

解説 中島隆博